2024/03/16 21:38

わたしの“おもいで酒”第2回目は

国内外問わず転勤の多い仕事柄で各地で日本酒との出会いを楽しまれている方の“おもいで酒”です

奥様がご懐妊されていた20年以上前のことだそうです。臨月を迎える前に2人で旅することとなり、諏訪を訪れた時でした。
仲睦まじく手を繋いでテクテクと諏訪大社や万治の石仏などを巡り、そんなご夫婦も熱いけど、訪れた旅館の温泉はほどよい熱さと肌あたりがよく、そこで食した滋味豊かな食べ物、そして柔らかな飲み口の地酒が印象に残ったそうです。その時の地酒が今回の“おもいで酒:本金”です。
“本金”と出会ったその旅行はお2人にとって、人生の中では刹那でありながら、悠悠閑閑な旅行として楽しむことができた思い出となりました。

それから十数年後、アフリカ内陸部に単身赴任することとなりました。
アフリカでは、死と隣り合わせという非常に厳しい環境ではありましたが、二ヶ月ごとに家族から送られてくる慰問品小包が唯一と言っていいほどの楽しみとなり、それがまさしく生きている証となっていました。
その小包の中には、2人で訪れた諏訪の地酒“本金”が入っていました。奥様の愛でした。
“日本酒の一滴は血の一滴”という厳しいシチュエーションで、ちびりと飲んでは蓋をして…今日はここまで…でももう少しいっちまうか…あれっもうないわ…という感じが日本酒がないアフリカでの生活でした。
その様な大変な任務が終了し、帰国した日のことです。

玄関を開けると50本以上のカップ酒がアフリカのピラミッドのように積まれておりました!
奥様の愛でした。

帰国した晩は、シャワーを浴びず、“本金”を浴びたとかいなかったとか…
日本酒を好きなときに好きなだけ飲めることのありがたさを味わいました。

“本金”は酸が立つほうで、少し温めるとほわっと味が広がります。徳利からお猪口に注いでちびりちびりとやるのがオススメです。

転勤の多い仕事柄、各地でおいしい日本酒との出会いがあるものの、時々は“本金”を取り寄せて自分の原点を確かめているそうです。

その“本金”をみなさまもぜひご賞味くださいませ

家族の愛を感じることができるかもしれません。